
栄養と栄養素の違い
健康に必要な3本の柱は「栄養・休養・運動」です。その中の一つである栄養ですが似たような言葉で栄養素という言葉があります。
この二つの言葉ですが似ているようで全く意味が違うことを知っていいましたか?! 今回は「栄養」と「栄養素」の違いについて説明していきます。
栄養とは生命維持に必要な食物を取り入れ消化・吸収し発育させる状態(骨格、筋肉、血液など) 栄養素とは栄養という状態を維持するために体外から摂取する物質(5大栄養素) 一言で表すと栄養は状態、栄養素は物質ということです!
よく「この食品には栄養がある」と表現されるが正確には間違えで、正しくは「栄養素がある」になります!
栄養素が抱える問題
また、栄養素にはフードファディズムという問題もあります。これは特定の栄養素が健康への有用性が過大に評価されることを言います。
これにより、栄養素の多いものばかり食べるようになり、おいしく食べるなどといった食本来の価値を見失うことがあります。(栄養素の塊として捉えてしまう) 確かに、栄養価の高い食べ物を食べることは大切ですが、摂りすぎは生活習慣病のリスクを高めます。
わかりやすい例を挙げるとウナギになります。 ウナギはビタミンやDHA等の良質な脂質が豊富でスタミナがつき身体によいと言われていますが動物性脂肪で高エネルギーな為、糖尿病などの人は避ける必要があります。
食事の際は適量の栄養素を摂取することと楽しむことのバランスが大切だということです。
栄養素の働き
栄養素は身体の発育に必要な物質であり下記のように大きく5つに分類されます。 「たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル」これらを5大栄養素といい その中でも「たんぱく質。脂質・炭水化物」を3大栄養素といいます。
これらの栄養素は身体に3つの役割を果たします。(図参照)これからその役割について説明します。

①熱やエネルギーになる
熱やエネルギーとは人間が活動するために必要なもので単位としてkcalが使われる。
栄養素はたんぱく質(肉、魚、卵、豆類)、炭水化物(米、小麦、芋類)、脂質(油脂類、肉、魚、ナッツ類)になります。



②身体の調子を整える
身体の様々な機能を調整して正常にして保ちます。 具体例として自律神経や生理機能を保つ、免疫力を高めるなどがあります。
栄養素はビタミン(野菜、果物、肉類)、ミネラル(海藻類、野菜、果物)たんぱく質(肉、魚、卵、豆類)、炭水化物(米、小麦、芋類)になります。

③身体の構成成分となる
骨格・筋肉・歯・臓器、血液・ホルモン・酵素、髪・爪などの材料となります。
栄養素はたんぱく質(肉、魚、卵、豆類)、脂質(油脂類、肉、魚、ナッツ類)、ミネラル(海藻類、野菜、果物)になります。
まとめ
- 栄養とは状態、栄養素は物質のことである
- 栄養素の抱える問題はフードファディズム(栄養素への過大評価)→適量摂取と食事を楽しむこと
- 栄養素は5つに分類される。(たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル)
- 栄養素はそれぞれ3つの役割を果たす 熱やエネルギーになる(たんぱく質、炭水化物、脂質) 身体の調子を整える(ビタミン、ミネラル、たんぱく質) 身体の構成成分になる(たんぱく質、脂質、ミネラル)
この記事を読んでくださり、心から感謝しております。今後も、より良い情報を提供できるように努力してまいりますので、引き続きご愛読いただけると幸いです。
次回のかずは茶屋は!?
5大栄養素の中で最も重要!?炭水化物!!
次回の記事もお楽しみに!!
参考文献:2024-2025年版【公式】食生活アドバイザー®2級テキスト&問題 一般社団法人FLAネットワーク協会 参照画像:O-DAN(オーダン) 参照図:Xmindにより作成
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